木戸めぐるの巡回動機

~副題はまだない~

やっぱり朝専用缶コーヒーは朝に飲んでこそ。「ワンダ モーニングショット」について語る

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「ワンダ モーニングショット」について語る

 

 

朝専用」をキャッチコピーにした缶コーヒーが、アサヒ飲料より販売されている。そう、「ワンダ モーニングショット」のことだ。

www.asahiinryo.co.jp

 

調べてようやく知ったことだが、「ワンダ モーニングショット」は2002年より販売されている。この記事作成時点(2018年)から数えてもう15年以上販売されている。その間、変わらず「朝専用」を売りにしている。

 

今考えても「朝専用」は上手なキャッチコピーだ。たった3文字追加しただけなのに、その商品のコンセプトが伝わる。東京モーターショーのコンセプトモデルに見られるように、コンセプト重視で作られた商品が市場に出回ることは少ない。私は東京モーターショーにてスズキ自動車のとあるコンセプトモデルが公開され、いつか発売されるだろうと期待していたのに、「コンセプトモデルはショーと同じデザインで販売されることはほぼ無い」と知って、自動車雑誌を壁に叩きつけたことはいい思い出である。

 

今でこそ、コンセプト重視の商品が認められる時代になってきたが、モーニングショットの販売された2002年頃には、そうではなかった。現在20歳未満の人には想像できないだろうが、当時はガラケーで「着メロ」と呼ばれる着信音をダウンロードしまくると1万円を超える料金を請求されるような時代だったのだ。当然LINEなどない。GoogleAppleはあったが、まだマイナーな存在だった。前者は企業というより「ぐーぐる? ああ、あの寂しい検索サイトね」と言われていたし、後者の製品を使っている人間はマイノリティで、クールなイメージは少なかった。

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そんな時代にモーニングショットアサヒ飲料は販売した。まあ、コンセプトを売りにしたというよりは、「朝に缶コーヒーを飲むビジネスマン」と購買のターゲットを明確に設定して販売に踏み切ったのだから、勝算を見込んだプロダクトだったのだろう。

 

今ではあのニクいレッドのパッケージを纏った缶コーヒーはほとんどのコンビニで売られている。すっかり定番商品である。それに、「朝専用」という特別な響き。「モーニングショットは朝に飲むとうまい」という、プチハッピーをモーニングにエンジンのかからないビジネスマンにプレゼントフォーユーしてくれる。

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そんな同商品であるが、私はふと疑問に思った。「モーニングショットを朝以外に飲むのってどうなん?」、と。

 

どうしてそんな考えに至ったのか、説明しよう。朝と正午の中間、10時ごろのこと、私はモーニングショットを販売している自動販売機に目をやって、「朝専用」の文字を認識した。その一瞬に疑問は私の脳内を駆けていったのだ。

 

まず、「朝専用」という響きから、「朝以外は購買お断り」という空気を私は感じた。普段は空気を読まずに振る舞う私であるが、こと商品購入においては慎重になってしまう。アサヒ飲料からすれば「遠慮せずどうぞ」なのだろうが、それは「モーニングショットは朝に飲んでこそ」という思い込みを崩壊させてしまわないか不安になった。

 

人間は思い込む生き物だ。 誰しも、自分という存在を認めてほしいし、場合によっては特別扱いして欲しい。そんな思いを叶えるものの例が、「ゴールドカード」だ。空港のラウンジ利用サービス付帯や、購入時のポイント付与など、多くの特別感を与えてくれる。SNSにおける「いいね」や「フォロワー」の数は、その数に比例して自分の価値が認められていくようで、承認欲求を満たすためにSNS中毒になる人が現れるのもむべなるかな、といったところだ。

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朝以外の時間帯にモーニングショットを飲むことは、「朝専用」の特別感を低脂肪ミルクで薄めるようなものだ。実際に、正午過ぎにモーニングショットを飲んでみると「いつものモーニングショットの味だ」と思うのだが、何かが足りない。それはやはり、「朝という限られた時間に飲むことで朝専用缶コーヒーは完成する」からだ。

 

これは、モーニングショットの功罪である。同商品は「朝の特別なひととき」を演出・提供してくれる。朝から通勤などで抱えたストレスを解消してくれるが、朝以外の時間帯では「朝以外に飲んだら『特別』じゃなくなる」とマインドセットしてくるのだ。

 

私はモーニングショットのファンである。朝以外に同商品を買うな、と言うつもりはない。ましてや、この文章を読んだからといって、「朝以外にモーニングショット買えなくなりました、責任とってください」などと言われても責任はとれない。

 

この記事はむしろ、「朝はモーニングショットしか見えねえ」ぐらいの勢いで同商品の購入を推しているつもりだ。購買キャンペーン、いわゆるダイレクトマーケティングである。まあ、私ごときがPRをうったところで同商品の売れ行きに影響することはないし、その逆も然り、である。

 

よって、以下にモーニングショットの購入を促すリンクを貼らせてもらう。

アサヒ飲料 ワンダモーニングショット 185g×30本
 

 

「できるビジネスマンは缶コーヒーを飲まない」とか、「甘いものは体に毒だ」とか、そんな意見は無視していい。缶コーヒーを飲んでもできるビジネスマンはできるし、健康な人だって缶コーヒーを飲むこともあるのだから。